社員レポート


遠藤

「札幌は元気です」

9月6日未明に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」は、これまでの人生であのような激しい揺れを経験したことがありませんでした。
すさまじい揺れと物音のさなか、一瞬覚悟した場面もあったように思います。
動揺がおさまらないうちに停電となり、これは大変な事態だと感じました。

札幌市内はごく一部の地域を除いて大きな被害は報告されていませんが、長時間の停電が原因で、通常の生活をとり戻すのに時間がかかったという印象です。

「通常の生活」それはマンションの高層階に住む私にとってはエレベーターが使えることを意味していました。
自宅マンションは市内でも比較的地盤のよい豊平区にあるので、震度5程度だったと思われます。10階のわが家では、本や雑貨が落ちて散乱したものの、倒れたり壊れたりしたものはありません。心配した水道もいつくかの幸運が重なって、供給が止まることはありませんでした。というのも、数年前に管理組合の大規模修繕で従来の揚水ポンプ式から水道本管直結の給水方式に変更し、本来なら高層階はブースターで加圧するところなのですが、西岡水源地との高低差があるため自然圧で最上階まで水が届いていたのです。
都市ガスは今回の揺れではシャットダウンせず供給されましたので、キッチンを使うことができました。給湯は電気温水器のため残湯量がかなりありましたので、大事に使い電気の復旧を待ちました。

さらに幸運なことに、管理組合では数年前にすべての階段に手すりを設置したことが功を奏して、高層階の住人や高齢者を支えることができたのです。
日頃からの適正な組合運営に加えて、震災直後には迅速な設備点検と、今後災害時に組合として備えておいてほしいものはないか等のアンケートも実施しました。アンケート結果はまだ発表されていませんが、長時間停電を経験したので「発電機」と回答した住人が多いのではないかと思います。

数日間つづいた節電モードが明け、流通も回復してすぐに街には活気がもどりました。初秋を彩るイベントも開催され、自粛ムードよりもむしろいつも以上にお金を使うことで復興に寄与しようとする札幌市民がいます。
札幌はみんな元気です。