社員レポート


小木曽

共同生活のマナー(9/7)

 近年はいろいろな所で「ペット可」が人気で、宿や賃貸住宅、スーパーにも連れて行けるような環境ができてきたなと感じます。アパマンプラザの賃貸の物件が大体古い分譲マンションのレンタルなので規約で「ペット不可」の場合が多く、お客様にそう説明すると「え〜!最近はペット可が当たり前にあるのかと思った!!」と驚かれます。ここ10年内に建築されているような分譲マンションだと大体が「ペット」を意識して共用部にペットのためのスペースがあったり、写真や書類を提出して飼う事ができるようになっております。
 しかし古いマンションの建築当時の事を考えると「ペット」というものに対する意識が今と大きく違っていた時代だったと思います。犬猫は外、という考え方が一般的だったような気がします。私の幼少のころは家の中で犬を飼育している方が珍しく、大体が戸建ての玄関付近に紐で繋がれた犬や、猫は野良猫が多く縁側にエサをもらいに来ていたような印象です。

 今の「ペット可」人気には、ペット好きの私にとってはうれしいのですが、反面で鳴き声や臭い・アレルギーといったトラブルもつきもののような気がします。

 というのも、我が家はペットを2匹まで飼っていいことになっており、ペットを飼っている方がとても多いマンションです。モラルは非常によく、1階の足洗い場もキレイですし、共用部分の臭いや毛なども落ちておらず、動物がいるという事を感じた事はほぼありません。(火災警報器が誤作動をおこし、一時住民が外に避難したことがあったのですが、その時にペットをゲージに入れて外に飛び出してきた住民と会い、こんなにいたんだと驚いた位です。)
 しかし、ちょうど隣のお部屋に住んでいる犬の遠吠えがかなりうるさいのです。飼い主がいるときは静かなのですが、外出すると酷い時は1時間程吠えっぱなしという事もあります。特に夏場は窓を開けるので遠吠えをされると、さすがにこちらもヒステリックになってしまいます。
 鳴き声の調査をしてみた所、一番主となる飼い主さんが外出してしまうとギャンギャンと遠吠えが始まって、他の家族の方(?)がいるとすぐに収まりますが、誰もいないとなると酷い時は小一時間吠えっぱなし状態です。そして、吠えても帰ってこないと認識すると疲れておとなしくなります。
 私は小学校1年生の頃から犬を飼っていて、犬の吠える声には慣れていると思いましたが、他の家の犬が長時間吠えているのを聞くとこれほどもストレスを感じるのかと驚いてしまいました。
 騒音トラブルもそうですが、騒いでいる本人にとっては、それほど周りにストレスを与えていると思っていないのだと思います。ましてや、自分がいるときはおとなしくかわいいペットが、自分がいないときにまるで狂犬のように吠え狂い近隣に迷惑を与えているなど思ってもいないことと思います。

 自分のペットや声は気にならないかもしれませんが、聞かされている人間にとっては非常に不快感に感じる事もあるので、モンスター化しないよう、住みよい共同生活を過ごせるように気を付けようと思いました。