社員レポート


遠藤

「管理組合理事長」

 先日あるマンションの管理組合総会に出席する機会がありました。

 何かと問題の多いマンションに加えて、役員も出席した区分所有者も個性的で自己主張の激しいタイプが揃っています。理事会もうまくいってないらしく、監事が理事長のことを「ど素人だからダメだ」と怒鳴りつけ、他にも感情的になって勝手なことをまくしたてる人が出てきて収拾のつかない集まりとなってしまいました。


 総会を進行するのは議長である理事長の役目です。わけの分からない人達を前にして、議事を進行し質疑応答が暴走しないようにまとめるには、議長としてのセンスがないと難しいものだなと思います。

 センスというのはもともとの才能というよりは、経験と知識と実績によって身についていったセンスじゃないかと思います。今回のマンションには出席者に対して上からものを言うタイプや反対に素人だからと居直ってしまう役員で理事会が構成されているせいか、総会に出席してもぎくしゃくした場面ばかりが目立ってしまい、私たちは不信感を持つようになります。


 また管理会社の担当者は複数の管理組合総会を運営しているにもかかわらず、事態を見守るばかりで総会の進行をサポートできていないと感じました。

 誰もかれもが知識も経験も良識もなく、感情的になっていてはマンションの価値も下がるというものです。


 管理組合の理事長というのは難しい役目です。輪番制でやっている組合もあるのでしょうが、経験に磨かれたセンスがないとできない仕事だとつくづく思います。

 やはりある意味カリスマ性が求められるのではないでしょうか。